信頼性向上への取組み

第15回原子力安全信頼会議


2018年10月3日、当社は第15回原子力安全信頼会議を開催しました。

議事概要

1.日 時 2018年10月3日(水)13:40~15:00

2.場 所 志賀原子力発電所 

3.出席者 【委員】石田寛人委員長、大場恭子委員、庄田義則委員、中村明子委員、
            能木場由紀子委員、菱沼捷二委員、山口彰委員 (計7名)
        【当社】金井社長、石黒副社長、大西常務、米原原子力本部副本部長、
            古谷志賀原子力発電所長、小田土木部長、吉村地域広報部長、
            木村地域社会部長、上野原子力部長、北川原子力安全推進部長 (計10名)

4.議事要旨

(1)議事概要

 今回、新たな試みとして「委員と発電所員による意見交換」を行い、それを踏まえて、委員と当社役員とで
意見交換を実施して、多くのご意見やご助言をいただきました。
 また、当社から、志賀原子力発電所の敷地内断層の審査状況について説明し、質疑応答を交えてご意見
を伺いました。

(2)委員からの主な意見

<所員との意見交換を踏まえて>

・所員は、原子力発電所の中だけで凝り固まるのではなく、職場や会社から積極的に外に出る機会を持ち、
 他と接することで、自分たちの会社や先輩の良さが理解できるようになる。それが、愛社精神やマイプラ
 ント意識にも繋がっていくと思う。

・所員から、信頼会議への期待として、「自分たちの視野が狭くなっている可能性があるので、第三者として
 気づかせてもらいたい」との発言があった。外部からどう見られているかを知るためにも、本会議の内容
 を所員に周知していただくよう配慮願いたい。

・意見交換に参加した方々は、社会に対する視点の重要性・必要性を十分に認識していると感じた。しかし、
 目の前の課題達成に精一杯で、それを行動まで移せていない人がいるのではないか。所員が自然に社
 会に目を向ける余裕を持てるよう、仕事の取捨選択や優先順位づけなどといったことへ、リーダーシップ
 を発揮して取り組んでいただきたい。

・雨水流入事象発生時の第一印象として、「こんなことは起こるはずがないと感じた」と、複数の方が発言し
 ていた。福島第一原子力発電所の事故が起きてもなお、想定外が起こることを自身の問題として捉える
 ことはできないということを痛感した。経験した雨水流入事象の危機感を維持するためにどうすべきか、
 真剣に考えていただきたい。

・何名かの方が、「発電所が長期間停止しており、モチベーションを維持することが難しい」と言っていた。
 福島事故を経験した我が国においては、原子力発電を社会に受け入れてもらうために、体制やシステム
 の構築に皆が苦労して取り組んでいるところであり、新しい仕組みに向けて一つずつ問題を解決している
 のである。これは停滞しているのではなく、一歩ずつ前進していると捉えるべきだと思う。
 現実として、再稼働までの道のりは大変厳しいが、今、取り組んでいる皆さんにしかできないことである。
 その中から貴重な経験が得られるので、特に若い方には多くを学び取っていただきたい。

・発電所が長期間停止している今、モチベーション低下を防ぐためには、幹部が折に触れ、原子力発電の意
 義や、元気が出るような会社の話題などを、何回もしつこいくらいに所員に発信し続けていくことに尽きる
 と思う。

・モチベーションを維持するためには、プライベートの充実も大変重要であると思う。家族や友人に自分の仕
 事を理解してもらい、素晴らしい仕事に就いていると思ってもらえることが、モチベーション向上に繋がる
 のではないか。

・原子力発電に対する不安を払拭し、社会の理解を得るためには、発電所でどのような安全対策が実施され、
 現場の人たちがどのような取り組みをしているのかを知っていただくことが重要である。現在CMで流れてい
 るような、所員の働く姿を見ていただくだけでもイメージは徐々に変わってくると思うので、様々なツールを
 使って、多方面から発信を続けていただきたい。

・所員の方から、「どこまでの安全性を追求すべきか悩む」という発言があった。経営者は現場の社員と十分
 に議論を重ねながら、安全性の向上を進めていっていただきたい。

・所員の方から、この発電所で勤務して良かったこととして、「高い技術を持つ先輩と共に仕事をすることで、
 多くの学びがあり、自身が成長できることが嬉しい」との発言があり、素晴らしいと感じた。ぜひ、この良さ
 を維持できるよう努力していただきたい。

・所員の方から、この発電所の弱みとして、最先端の情報が入りにくいという話があった。他社事例などの最
 先端の情報に触れることによって受ける刺激や生まれる不安は学習する意欲に繋がると思うので、日々向
 上を目指す若手のためにも、会社として力を入れていただきたい。

・所員の方から、最先端の情報・技術の導入に弱みがあるという話があったが、北陸電力は待ちの姿勢にな
 っているのではないか。ATENA(原子力エネルギー協議会)や学協会の活動など、全国大での技術的な
 検討の場が種々あるので、そのけん引役として、リーダーシップを発揮できるような人材に積極的に参加い
 ただくと良いと思う。

・発電所の良い点を尋ねたところ、「フレンドリーであること」という発言があったが、安全文化の観点からは、
 必ずしもフレンドリーはプラスではない。時に、厳しい意見を戦わせたり、部下をきちんと叱ることも必要で
 ある。良い意味でのフレンドリーな部分は維持しながら、疑問に思うことや率直な意見などを、しっかり伝え
 るようにすることにも取り組んでいただきたい。

・所員との意見交換は、時間が限られた中、全体的にスムーズに、多くの意見を効率的に聴くことができた。
 今後とも更に工夫を加えて、同種の機会を持ちたいと思う。

<志賀原子力発電所 新規制基準適合性確認審査(敷地内断層)の状況について>

・断層の審査については、規制の予見性という面で難しい点が多々あるように思う。客観的に評価するガイド
 ラインがしっかりあるべきであり、そのためには、各社の審査会合の実績・経験をATENA(原子力エネル
 ギー協議会)のような組織にフィードバックして、そこを中心にガイド化を進めるということを考えても良い
 のではないか。

・断層の審査会合について、厳しい内容の新聞記事が一部にあった。一旦発信されてしまうと、これまで構築
 してきた社会的信頼がゆらぎかねない。また、そのような中では、社員のモチベーションを保っていくことは
 容易ではない。北陸電力の説明を規制当局がどう受け止めるのかという事に注意を払って対応し、当局から
 納得を得られる、ひいては、国民全体にも受け入れてもらえるよう尽力されたい。

                                                                                                                                     以 上



会議の様子 1


会議の様子 2


会議の様子 3


委員と発電所員による意見交換