運転データ

燃料健全性データ

志賀原子力発電所においては、運転中の原子炉内で使用している燃料に異常が生じていないかを常時モニタリングしています。
これら燃料の健全性を示す 「原子炉水中のよう素131濃度」および「蒸気式空気抽出器排ガスモニタ値」は、定期的にWebサイトに公開しています。


公開データ

データは、毎週水曜日(休日の場合は翌営業日)に更新します。



解説


公開データ概要図

「原子炉水中のよう素131濃度」

 よう素131は、ウランの核分裂反応により生成します。
 燃料棒に微小な穴が発生した場合、燃料棒から原子炉水中によう素131が漏れ出てきます。このため、原子炉水中のよう素131を測定することで、燃料棒に微小な穴が発生したことを早期に検知することができます。
 なお、よう素131は、原子炉水の浄化装置で除去されるため、通常の運転状態においては外部に放射能影響はありません。

「蒸気式空気抽出器排ガスモニタ値」

 蒸気式空気抽出器排ガスモニタとは、気体廃棄物処理系において排ガスの放射線を連続的に監視している測定器です。
 燃料棒に微小な穴が発生した場合、燃料棒から気体状の放射性物質が漏れ出るため、この値を監視することで、燃料棒に微小な穴が発生したことを早期に検知することができます。
 なお、気体状の放射性物質は、気体廃棄物処理系で十分減衰されるため、通常の運転状態においては外部に放射能影響はありません。

警報設定値

 原子炉水中のよう素131濃度には「制限値」を、蒸気式空気抽出器排ガスモニタ値には「警報設定値」を設定しています。
 「制限値」や「警報設定値」は、異常を速やかに検知し、安全を確保しながら対応できるように設けているものであり、これらの値を超えた場合でも、即座に外部に放射能影響はありません。